WONDER WOLF WORLD

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  ノッカー  

もうきっと 既にアナタの中には 
「揺るぎナイ答え」がでているのでしょう。
ただアナタが その「答え」に確信が持てず
また なんらかの「別の答え」が 有るかも知れないと
その「疑問」を 私に投げかけたダケなのでしょう。

けれど 音もなく投げた 
アナタの「小さな疑問」の小石は
私の心を映している、
鏡のように大きなみなも一面に
巨大な波紋を描いて…
いつでもひたひたと広がって行くのです。
そしてその小石は私の中に残り
小さな小さな重みと知識になって
水面下から 大気の渦巻く世界を
ただ 今は みつめているのです。
 
ああ、地中深く棲むノッカーよ。
大地の奥、石の中に眠る
宝石の有りかを知るお前のように
体内の奥、意思の中に潜む
あの人の心を知ることができたなら。
私もこんなに 想い悩む事などナイだろうに。
オマエのハンマーであの人の
頑なな岩壁を粉々に打ち砕いて
奥底の全てを取り出し手にするコトが出来たなら…
どんなにいいだろうか。

そうきっと 既にアナタの中には 
「揺るぎナイ答え」がでているのでしょう。
今日もアナタは その「答え」に確信が持てず
また なんらかの「別の答え」が 有るかも知れないと
その「疑問」を 私に投げかけるダケなのでしょう。


◆2003.8.10◆
−Knock…Knock…−
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