WONDER WOLF WORLD
Blue Misary
おかしな夢を見た。
金の角に 白髪・白髭 水色の目の老人が
群青色に金の縁取りの有る分厚い本を持つ
金の髪に青い目の白い翼を背中に生やした青年と
何やら相談事をしている。
私は何故か ひどく腹を立てて、
今にも暴れだしそうなイキオイだった為か
武装した二人の翼をもつ者達に押さえ込まれている。
…空は澄み晴れ渡り雲の階段を
沢山の影が登って行くのが目の端に見えて
又 腹立たしくなった。
「ふざけるな!勝手ばかりしやがって!!」
私が怒鳴ると、青年は厳かに言った。
「お前は他にしなければならない事があるだろう?」
青年と武装した者達は、頷きあい、
私の戒めを解き放った。
そうして私は背中から下へ堕ち…
いつか家の前へ辿り着いていた。
家に入ると私は歯がみしながら、
青いシャツと黒地に白い縞のスラックスを身につけた。
そこで目が覚めた。
その日。
とても愛していた犬が命を落とした。
病院へ彼を迎えに行ったとき、
私が身につけていたのは・青いシャツだった。
◆2002.10.9◆
─青の悲劇─
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