◆アオノニゴウ◆ ―短編―

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 ―あとがき―  

色々な事を割愛しながら
少ない頁でまとめ様と試みた作品…「アオノニゴウ」
やっぱり俺の技術じゃ10頁で纏めるのは難しかったわ(苦笑)
コンセプトになるキャラクターは昔友人のBANDのフライヤーを
担当させてもらってた時に思いついたモノ。
(文中の量産型とかが当時はモティーフだったな〜…)

まぁロボットとかアンドロイドの存在をどうしても書いてみたかったんだね。

てか…実はこれを書く数日前の話なんだけどさ、
某所でヒドイNEWSを見たんだ。
インターネットのYou Tubeで、若い米兵士が子犬を崖に
落として笑っている映像が各国で取り沙汰されて、
大騒ぎになっていると言うもんだ。見た人もいるかもしれない。
そのNEWSには、動画もついていた。
…俺はその映像が怖くて見られなかった。
その数日後。17時のNEWSで映像が流れた。…偶然見てしまった。

俺は、吐き気と涙が止まらなかった。
見なければ良かった。
寧ろ見ない様に気をつけてたのに。

俺はあの映像を取った場所にいたワケじゃないし
その現場を目撃したワケじゃないから
あの映像が本物かどうかの判断は素人だから解らない。

けれど…アレが本物の映像だったとしたら
あの米兵士の心の中で一体何が起こったんだろう。

俺は豚肉も喰う。鶏肉も喰う。牛肉も喰う。
色んな命を必要なだけ貰って生きている。
蚊や蝿も殺す。抵抗力の弱い自分の体を
病原菌から守る為だ。

でも、無作為に何かの命を奪うような真似をした記憶はナイ。
あの子犬が米兵士の命を奪おうとしたり、
傷つけたりする様な真似をしたんだろうか?

そりゃ有り得なくないか???

それとも他の何かの命を奪って生きながらえてるのも
罪なのか?同罪なんだろうか?
解らなくなってくるよ。

何故子犬は殺されなければならなかったのか?
何故子犬は死ななければならなかったのか?

それも神様のさだめごとだとしたら
神様ってどんな奴なんだろう?

物語の神様は気まぐれだったり残酷だったり慈悲深かったりする。
神話や宗教によっては人間は神のコピーだと言う。
そうすると残酷な人間がいても仕方のない事なのかね?
そんな神の複製品の人間達に危険なシロモノを扱わせると言う事は
どんなに危険な事か解らないよなぁ。
人々を助ける為に存在する兵士が
あんな事をしている様子をみたら
ますますこの話の未来に近づいた気がしてさ。
…結局神様って存在は人間を映す鏡みたいなもんなのかもな。
そうかと思えば、これ以上犠牲者を出さない為に
かつて戦争当時に埋められた地雷撤去の為に
必死にロボット開発に尽力する人々や、
人間の業(カルマ)を一身に背負って
ボロボロになりながら働くロボットがいる。
…株式会社テムザックさんの援竜や数々のロボットには
インスピレーションを与えていただきました。
コッソリこの場を借りてお礼申し上げます(礼)
ちなみに人工地震を起こす兵器ですが
テスラコイル、磁束密度(※)の単位T(テスラ)や、
フランケンシュタイン博士のモデルとなったとされる事でも有名な、
かの稲妻博士ニコラ・テスラからイメージしました。
少々オカルト系や空想科学からモティーフにされがちな科学者ですが、
彼の実験は本来もっと役に立つものなので…悪しからず、です;
後、電気とか雷で人格が入れ替わるというくだりはヨーロッパで
起こった実話(とされている話)を元にしております。

後、こちら↓がこのストーリーの大本となったイラストのヒトツです。


そして、最後の青い花のイメージ。
…読んで下さった方、ご自身で想像して頂けたら幸いです。

読んでくれて、本当に有難う。


「磁束密度」とは「磁界の強さを表す量」の事。その「磁界の中」で、「磁界に対し」て
垂直な断面の単位面積周辺に通っている「磁束」の事を言う。
「磁界」とは「磁力の働く空間」の事。その「磁界」には「磁力線」と言うのが存在する。
「磁力線」とは磁石の「マイナス(-/負)極」へ「プラス(+/正)極」が向かって行く作用曲線の事だ。
曲線上の各点で接線方向が磁界の方向と一致する。
「磁束」は「磁界」に存在する「垂直断面」を通る「磁力線の量」の事。
…まぁ実用的な話をすれば、モーター等のコイルに活用されてる…と思っていいかと思います。

*ちょろっとオマケ*

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