金の吐息/キンノトイキ

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ぼんやりと月を眺めてた あの日窓に腰掛けて
渦巻く雲に照らされた 金星に願いかけた
青い吐息光る溜息 赤く燃える炎の先に
水の様に澄み切っていた 二人の心は溶け合う

思い出して欲しいとは思わない 探して欲しいとも思わない
ただ一人そこに咲く花の 色は水と火の間に叫ぶ

揺らされて 貴方の腕の中 永遠なんてナイと知りながら
頬染めて 乱れ逝く季節 何もかも淡い想い
照らされて 狂う胸の内 永久に悶える闇夜の迷路
恋しくて 涙殺しても 胸の痛みは増すばかり

水と炎とに彩られ 星は今も生きている
やがてこの闇に飲まれても 繋がる温もりはホント
血も骨も肉も滅び去る 土や大気に帰すその日
やがて来る別れの時にも 笑える勇気を下さい

忘れないでとも思わない 馴れ合う友ならば欲しくない
ただ闇に深く包まれて 人はその定めを知り狼狽たえる

胸騒ぎ 二人揺らめいて 指先触れたその先厭わない
苦しくて 息も出来なくて 何もかも淡く染まる
いつまでも 貴方傍にいて 永遠なんてナイと知りながら
呟いた 繋がれる時に 恋の病は増すばかり

揺らされて 貴方の腕の中 永遠なんてナイと知りながら
頬染めて 乱れ逝く季節 何もかも淡い想い
照らされて 狂う胸の内 永久に悶える闇夜の迷路
恋しくて 涙殺しても 胸の痛みは増すばかり


◆2008.11.29◆
-やみよにとけてしまえ-
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