青蒼の輪廻
咆吼する魂よ何故この躰から抜け出そうとしないのだ。
数多の夜をただ越えて幾星霜をかき分けて
ただただ飛翔したがっている
この霊魂を解き放ってしまわないのだ。
お前がただその傷だらけの躰に執着するのは
心の奥底で蒼く揺らめく
欲望がそうさせているのに
他ならないというのに。
それでもいい。
嗚呼、
それでもいいのだ。
私には解っている。
深い海の向こうから
何度も輪廻を繰り返し
ようやくアナタに出会った。
この真実だけが
私を突き動かすただ一つの「衝動」。
後はアナタの胸に刺さった
遠いあの日の棘をそっと吸い出して・ただ抱きしめる。
そして未来へと飛翔する。
青い青い欲望に純粋に従って。
高い空の彼方からスパークする霊感…
骸になるのはマダ早い。
どうせ逝くなら
隣には、アナタ。
◆2002.10.17◆
─Blue‐Reincarnation─