WONDER WOLF WORLD

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  レヴィアタンの歌  

心に潜む悪が言う。
お前の望みは叶わない。
その目に巣くう魔魅が言う。
いずれ終わりが来るのなら。
 
その手が捕らえる夢の破片
粉々に砕いてしまおう。
そして深淵の暗闇に潜む
あの怪物に与えてやれ。

求めることが罪なら
何故神は欲を植え付けたのだろう。
囁きが風になり溶けだしたその夜を
甦らせる意味などなかったろうに。
 
憎しむ事が罪なら
何故神は心を置いたのだろう。
欺きが朝となりあの太陽を呼び出した。
彼の怪物を犠牲にして。



だから喰らえ、この欲を。
そして反逆の掟に
その牙をむくがいい。
 
だから喰らえ、この夢を。
そして安楽のこの世に
その爪をたてるがいい。

レヴィアタン、レヴィアタン。


◆2002.5◆
─最後は神の餌だとしても─
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