金の吐息/キンノトイキ

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朱の暁に燃える 幼き日の幻
紫色の雲に まだみぬ君を想う
星霜 幾年月 廻り巡り彷徨えど
ひたむきな 痛ミ 消えず 
嗚呼・君 呼び続ける

吠えろ 吠えろ 声高く
君に届け 地を走れ
叫べ 叫べ 同胞〈はらから〉に
腹から想いを伝えたい

翠の野を越えて あなたの元へ
走るよ 光をただ背に受けながら
戦いの星が赤く 呼んでいる
琥珀色の風の中 宿命を胸に刻んだ




金色のあの太陽 強く光り輝けば
熟視の時は終わり 世界は開くだろう
卓絶の人の姿 我が眼に焼き付けば
ひたすらな 想い ヒトツ
嗚呼・君 我が憧憬

殴れ 殴れ 我が魂
君を求め 血を流せ
踊れ 踊れ 華やかに
離れがたき夢に抱かれて

水色の海渡り あなたの傍へ
走れよ 暗闇髪に絡ませて
明けの明星が金の 涙雨
澄む銀色朝風に 己の宿業をみた

哀しみを乗り越えて あなたの元へ
走れば 眩しい光が目に涙
強く黄金色に燃える 朝が来る
我が身は既に夢の中 宿命がこの夢と気付いた


◆2003.7.31◆

−これが真実ならその為にこの道を行く。−
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