金の吐息/キンノトイキ

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  さようなら  

みんなさよならしていきました。

どうせ…駄目になるのなら 
出会わなればヨカッタのに。

僕に大いなる喜びを一瞬与えておいて
それをイキナリ取り上げるような真似を平気でする。
ソレは誰の気紛れなのかなぁ。

それともそれは僕の責任なのかな。
全部僕が悪いのかな。
…ワカッテル。心底心配して発したヒトコトは
向こうにとっては迷惑で…そうして
全てが駄目になる瞬間は
今までだって何度も経験してきたもの。
繰り返し繰り返し言い聞かせるように
呟いてみるけど答えは全く見付からない。

もう何十回この言葉を繰り返しただろう。

誕生日が過ぎて 諦めもついた頃に
またこうやって同じコトを繰り返すのは
僕が愚かだからなのかな。

アナタに出会わなければこんな想いもしなかったろうに。

友達になり損ねた何人を指折り数えても仕方ない。
みんな捨てていくしか無いんだもの。

理解した顔で「仕方ないよ」と
物わかりの良さそうな子供みたいに笑ってみるけど、
真夜中に哀しくて自分の早くなった鼓動で目が覚めるのは
重症でしょうか?

痛みがみぞおちと心臓を伝って、全身に行き渡るのです。

哀しくて 哀しくて 涙もでませんでした。
胸が痛くて 痛くて このまま終わってしまいたいばかりです。
ヒトリじゃないのは解っていても
それでも切なさが胸を締め付けます。


◆200212.23◆
−守れない約束は嫌いだよ−
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