金の吐息/キンノトイキ

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  嘆くなり、愚か  

みよ、この世の愚かさを。
みよ、我が名の愚かさを。

うわべだけの付き合いってのは
気分の悪いモノサ。

所詮不器用にしか生きられないなら
トコトンそうすりゃいいんだろうが
そうもいかねぇのがこの世界で
生きてる俺等の悲しいトコだ。

馴れ合いや、おべっかに慣れた
赤い舌をちらつかせて
知ったかぶるならそれもいいだろう。
勝手にやりなよ。

だけどこの世の中に
見事に適応して
信者を沢山作ってるアンタに
何かを言う権利なんて
正直なところ
俺には持ち合わせちゃ居ないんだ。

何故かって?
だってそうだろう??
アンタは上手くやってるのサ。

俺は不器用にしか生きられない。

おべっかを使う舌も
見事な画力も持ち合わせていない。

だけど それが俺の自慢なんだ。

例え押しつぶされて
アンタがいっぺん通りにしか
俺の存在を感じていなかろうと何だろうと


俺はアンタみたいな
腐ったプライドで

天下をとった妄想なんか見ていない。

痛みでもいい、現実だけを感じていたい。
感じた痛みを怺えたまま 次の攻撃を仕掛けたい。

同じパラノイアなら
酔生夢死でいたいだけなのサ。

一瞬の喜びの為に痛みに堪えてやる。

宇宙的な規模で言やぁ
アンタの愚かさも俺の愚かさも
大した違いはないらしい。
何故なら結局アンタも俺も
その内この世の塵と化す。
大いなる時の懐のなかじゃぁ
小さな芥も同然よ。

ならばやはり俺の愚かさは
きっとアンタの愚かさよりも
面白いし心地イイかもしれんじゃないか。

思い上がりと言われても
言わなきゃ いられん時もある。

そうだろう?


◆2002.8.25◆
−創造力?想像力?妄想力?−
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