風色の羽
「お前の住む世界はそれでもまだ、住みやすい方サ
下を見ればキリがないし
上を見てもマタ然り
冷たい夜露を浴びて
肩を落としたままの
辛い日々のやるせなさに
なにをおびえているんだい?」
風よ､風よ､聴いて!答えて!
今､ボク達に出来ることは､なぁに?
今を､今を､包みこんでる
この何かを取り払って...!!
風色の羽が泣いてる
皆の悲しみを吸って
命の尊い意味を
声をからして泣いてる…
誰かがボク等を呼んでる
懐かしい声だ...
風が､翼を広げ
ボク等の頬をかすめてく...
風色の羽が舞い飛ぶ
ボクの悲しみを抱いて
自分を信じてく力
コレで良いよね?全て...
透き通る風が呼んでる
｢ココヘオイデヨ｣と強く
翼をこの風に乗せて
何処までも高く舞い飛ぼう
◆1997.5.18◆
−目には映らずとも誰もが翼を持っている。−