金の吐息/キンノトイキ
RED SHADOW
あの空に輝く月は黒い片目の烏の瞳
何千年も何万年も 瞬きしながら見つめてる
臆病な人間達の生き方をゆるやかに
タダ絶え間なく 容赦なく見つめてる
行きはよいよい帰りは怖い
今宵 誘う道すがらほのめく
色は茜か葵の背中か
怖いながらも 通りゃんせ
宿命し〈さだめし〉この世は
与えるか与えられるか
生きとし生けるモノよ
今 白刃を握れ
満ちるこの海に
いずる 悲しみに
気付けば流れ出す
オイラの血の色 何故 赤い?
命からがら生くはさながら
今だ 彷徨う旅人のつぶやき
君は味方かそれとも敵か
御用のないモノ 通しゃせぬ
生を受けたなら
逝くしかないのだろう?
騒ぎし我が鼓動よ
ただ 生きる為に戦え
光るあの空に
消ゆる 胸の痛み
雲が流れ出す
夕日に映る 影は 赤い
RED SHADOW
◆2002.6.29◆
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