WONDER WOLF WORLD

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  遠方幻想奇談  

「月に降る雨ただ夢の如し。

真夜中の幻の太陽。ただ燦然と輝けば、記憶の片隅から君が笑い出す。」


言葉に成らなかった想いが 蒼い煙になって 空気に溶けていくのだ

誰かの船が帆を上げて 思考の海へ漕ぎ出す時

波は寄せては返しして 水面で起きる風で教えてくれる



困難の先

「生か死か どの道 我々は 死に向かって進んで行く」

「そうして還っていくのだ。お前の肉体の源である海へ大地へ。」

「そうして帰っていくのだ。お前の魂の根本である空へ宇宙へ。」

煙草を吸って、香を焚き、私は幽幻の世界へと旅をする。

まだまだ私の船は、何処へでも舵を向けられる。

目指せ、あの輝く星を。

目指せ、あの大きな月を。

夜は私の味方だ。


◆2007.5.6 (日)◆

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