WONDER WOLF WORLD
あいにいくよ
無性に人恋しくて堪らない夜
月を粉々に噛み砕いて
僕のベットへばらまけ
冷たい空気が足に絡まり
近づいてくる白い季節に
心臓が反応したならば
言葉を無くしたまま
音のない世界で
ただ手と手をとりあって
闇夜に溶けていきたい
今ならナニもかも忘れて
墜ちて行けそうなんだ
金色に光る 流線型の光をみて
憧れを想い出して
奇天烈なアノ物語の 一小節を
脳内で何度か繰り返し
夢の類似品を 抱え集めた
子供の無限に広がる
光る水晶の多面体が
虹色に弾け飛んだ瞬間に
笑いながら繰り返すんだ
あいにいくよ
きみに
あいにいくよ
いつかみた
磨りガラスの向こうのあの国へ。
◆2002.10. 2◆
─この肉体を捨てても─
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